ゆる過ぎる鳥取市教育委員会

財務省がゆるキャラ乱立が予算の無駄遣いだとして各機関に抜本的に対応するよう要請した。ゆるキャラの費用は広報関係経費として2013年度だけでも13億円も使われている。ところが大半のゆるキャラは作ってはみたもののお蔵入りして、何の効果もないのが現状だからだ。そんな中で鳥取のかつ江さんが生まれた早々取り沙汰されている。かつ江さんのキャラは、ボロの着物を着た貧乏神みたいな顔をした女が食べるためのカエルをぶら下げている姿をしている。何とも気持ちが悪い。鳥取市の教育委員会が公募作品から全員一致の賛成で採用した。目的は歴史を学ぶきっかけ作りとのこと。背景は下記の通り。今NHK大河ドラマ黒田官兵衛では毛利側の高松城を秀吉が水攻めで落城させようとしているが、その時代の毛利側の鳥取城は秀吉により兵糧攻めにあった。この作戦により瞬く間に兵糧は尽き飢餓に陥り、餓死者が続出し人肉を食らう者まで現れたほど凄惨だった。そして城主は自決と引き換えに開城した、という歴史がある。この籠城戦の史実を伝えるため鳥取のかつ江(渇え)さんは誕生した。HPで公開したが市民からの苦情で4日間で公開を終了したとのこと。鳥取市教育委員会は一体何を考えているのだろうかと思う。歴史を学ぶきっかけ作りでかつ江さんが最適なののだろうか。籠城戦を伝えることでどのような効果があるのだろうか。何故全員がこのキャラに賛成したのだろうか。何故すぐに公開を止めてしまったのだろうか。全く無駄な考えで無駄なものを作り無駄な時間を浪費したようだ。財務省の見識は100%正しいと思う。