829語の一長一短

中国がインターネットの個人書き込みでの使用を不可とする829語を通達したらしい。4万人のサイバーポリスなる者が取り締まるとのこと。この規制を中国外務省報道官は、若者をわいせつ情報から守るためとしているが、それはたったの1割。報道により分類方法が異なるので正確なことは言えないが、政治関連が8割、2割は政治家名だとかという説もある。政治家名には、胡錦濤とか習近平とか劉暁波とか小泉らが含まれているらしい。今の中国ではインターネットが行き渡っている。使い手は若者がメインであることは全世界共通。中国政府が若者を力で抑え込もうとしていることは間違いない。だが出来るのだろうか。何時の世でも、若者の唯一の特権は反抗精神にある。抑え込まれれば反抗する、それが若さというものだ。中国の若者も必ず反撃するはずだ。829語による今後の副作用は大きいと思う。若者は柔軟だ。たった829語を規制されたからといって、屁の河童だ、代替言葉は無数にあるのだから。結局829語通達は、中国政府の若者への敗北を意味していることになるのだと思う。若者を抑え込むことによって現体制を守るというお題目が、革新を目指す若者の可能性を解き放つことになりそうだ。そんな明るい未来が見えてきそうな気がした。