早過ぎる当確情報

参議院選挙の投票に行ってきた。いつもと較べ人出があり、投票率が上がるかなと感じたが、前回よりも5%程度低くなりそうとのニュースが流れていた。昔は選挙結果がどうなるのか興味を持って夜遅くまでテレビを見ていた。しかし今は投票締め切りの午後8時になると、開票もされていないのに、いきなり当確情報が流される。出口調査というやつだ。NHKは1700ヶ所、14万人以上から回答を集めたらしい。民放各局も独自に同じような出口調査をやっているようで当確の判断が早い。自分は一度も出口調査に当たったことはない。もし自分が当たったとしても自分の投票内容をしゃべるはずがない。それが普通だと思っていたが、どうやら自分の方が異端らしい。出口調査の功罪を考えてみた。投票する側にとって功はない。開票もせずに当確が出てくると、自分の投じた1票の軽さを感じてしまう。自分が投票しようがしまいが既に結果は決まっているような気持ちになる。自分が棄権しても結果は変わらないように思えてくる。出口調査は、心理的に1票の重さを軽くし、更に棄権へと導く罪深いものと言えそうだ。