マザコン裁判官の判決

登校児童の列にクレーン車が突っ込み小学生6人が死亡した事故の裁判で、被告本人と勤務先の会社と被告の母親が連帯して損害賠償金を払えとの判決が出た。事件の概要は下記の通り。28歳の被告が、てんかん患者であることを隠し就職して車を運転していた。事故当日薬を飲まずに出勤し仕事で運転中に発作により事故を起こした。母親は以前から子供がてんかん患者であることを隠し、当日薬を服用していないことも知っていた、というもの。果たして母親が連帯責任を負わなければならないのだろうか。てんかん患者であることを隠して運転免許を取得したことは、被告本人の罪だ。但しある条件を満たせばてんかん患者も取得出来るのが今の法律だ。てんかん患者が運転中に発作を起こすと極めて危険。極力運転は避けてほしい。だがいつも発作を起こす訳ではない。薬を飲まなければ必ず発作を起こすというものでもない。免許取得後、母親は子供がてんかん患者であることを一貫して隠し続けた。これが幇助と認定されたらしい。母親が子供の病気を隠し子供を庇うのは当たり前のことだ。母親は子供が必ず事故を起こすので積極的かつ強引に隠蔽工作をしたという訳ではない。隠すことは倫理的に間違ってはいるが、法律には触れていない。ましてや子供は28歳で、母親から見れば子供だが法律上は立派な大人だ。裁判官はマザコン育ちで母親の権力が絶大だったのだろうか、と疑いたくなる判決であった。