ブラック企業とブラックな企業

ブラック企業とは入社を勧められない労働搾取企業と定義出来る。選別型、使い捨て型、無秩序型の3パターンがある。選別型では、新入社員の半分がうつ病などで辞めていくユニクロが有名だ。使い捨て型では、過労自殺を引き起こしたワタミなどの外食産業。無秩序型では、労働の買手市場をいいことにパワハラやセクハラを放置する企業など。一方ブラック企業の定義には当てはまらないが、ブラックリストに載る心底腐った経営をするブラックな企業もある。例えば三菱自動車。1970年代から30年間もリコールに繋がる不具合を隠し続けたが、2000年にとうとうバレて社長が辞任。その後も懲りもせず「空飛ぶタイヤ事件」を起こし、大型トレーラーのタイヤ脱落事故で何人もの犠牲者を出した。この被害を大きくしたのもリコール隠しの為せる業だ。そのため、二度とリコール隠しがないようにと、情報を共有出来る新品質情報システムを導入した。ところが現在も軽自動車からエンジンオイルが漏れる不具合を過小評価し、国交省からはリコール隠しと疑われている。不具合を隠すことが企業風土になり、延々と40年以上も悪い伝統を守っている困った会社だ。リコール自動車とでも改名しないと、悪しき伝統からは抜け出せないような気がする。