春の日は美術館と公園と硝子工芸と海

予てから一度はホキ美術館に行ってみたいと思っていた。今日は天気も穏やかで、新緑を堪能し春の息吹を感じるチャンスと思い千葉市の外れにあるホキ美術館を車で目指した。ホキ美術館は、ホギメディカルの創始者である保木将夫氏のコレクション展示のために建てられた日本初の写実絵画専門美術館。森本草介の作品を中心に写実の名品が揃っている。作品は写実絵画というだけあって実に細かいタッチで描かれている。画家は1年に数点しか描くことが出来ないほど時間をかけて1枚の絵と向き合い、こつこつと緻密に創り上げているという。絵を見ると納得する。感心したのは、モデルの髪の繊細さと森本画伯のモデルの滲み出る気品さ。作品を堪能した後には更に素晴らしい光景が待ち受けていた。美術館の隣にある千葉市昭和の森公園だ。この公園は日本の都市公園100選に選定されたでけではなく、国際クロスカントリー大会の会場としても有名だ。広い、綺麗の一言に尽きる。新緑が綺麗だった。狭い日本にいるとは思えず外国に行って時間が止まってしまったかのような感覚を覚えた。絵画と公園に満足し、その後菅原工芸硝子と九十九里浜を経由して帰路についた。菅原工芸硝子のショールームはセンスの良い作品で満ち溢れており、外房の海も何時とはなく静かに波が寄せていた。心の洗濯とはこういう事を言うのだなと心底思った一日であった。超満足。