田中文科相劇場の開幕

就任当時から何かを遣らかすとは思っていたが予想通り田中文科相劇場が開幕した。中央教育審議会の3大学来春開設認可答申を田中文科相が唐突に取り消した。現状の大学教育の問題点は、質が低下していること、数が多すぎること、経営自体に問題が有ること、教員と学生のレベル低下が甚だしく就職もままならないこと等々で、問題が山積みであることは間違いない。大学許認可は準則主義と言い、要件さえ満たせば許可される制度になっている。と言うことは要件を満たした大学申請者が審議会をクリヤーすれば大学の創設は認められるルールになっているということだ。今更文科相が口をはさむ事柄ではない。個々に問題が有れば異議を唱えるべきだが特に問題はないので、田中はそのルールを無視したことになる。そもそも政治家とはルールを作る人だ。問題の多い大学について、新米の政治家や非政治家が大学乱造を指摘するのであれば見上げた行為とも言えるが、20年近くも政治を家業としてきた田中真紀子が今更言うのはお門違いだ。今回の最大の問題は、ルールを作る人がルール違反をしたことに尽きると思う。一体田中は何様の積りだろう。大臣ではない。政治家でもない。きっと女性だから三文野郎ではなく三文奴に違いない。