大学祭禁酒と18歳成人化

日経夕刊の三面記事に「東大駒場祭 禁酒に」の記事が載っていた。学生の一気飲みによる死亡事故があったことや大声によるハタ迷惑を考慮して一橋も法政も殆んどの大学が右に倣えをしたとのこと。しかしこの学園祭禁酒規制にどうしようもない異常さを感じる。我が家には3人の男の子供がいて、高校卒業までは厳しく育てたが、大学入学時から放任主義に徹した。そして大学進学時に「悪い事をするときは親の顔を思い出せよ」と言い聞かせ世間に解き放った。その後悪い事もせず順調に育っている。そもそも大学生は身体も心も大人だ。大学の学園祭を禁酒にするということは、単に聞き分けの良いひ弱な子を増殖させるだけに過ぎないと思う。いま日本は高齢化と少子化が世界で最も進んでいる国。この国には老人の言い控えと若者の屈託のない主張が求められているはずだ。若い人たちが子供を作るための政策も大切ではあるが、現に今いる子供たちを真面な大人に育てることも大切なはず。大学生が何かにつけ禁酒規制では、大学生にとって過保護すぎる。これでは大学生は成長しない。参政権も18歳を検討している時代に学園祭の禁酒はあり得ない。明日の日本を作るには、少子化対策は子育て環境の整備で、一方で18歳には責任を背負った成人の環境作りが必要な時代だと思う。