赤と黒と青

今日のニュースは対比が鮮やかだ。ノーベル賞を受賞した山中教授の研究を支援する小口寄付が急増し、2日で530件490万円が寄せられたとのこと。御目出度いので赤。その記事の隣には、大王製紙の放蕩息子が数十億円もの会社の金を私物化しバカラ賭博に注ぎ込み懲役4年の実刑判決を受けたという記事が載っている。罪人判決なので黒。金銭を顧みず我が身を研究に没頭させ得られた成果に周りの人が感動しお金が集まってくる現象と、悪銭をかき集め散財したがお縄になりスッテンテンになった現象。何かに似ている。現代版の花咲か爺と瘤取り爺と言えそうだ。別のニュースで青色に関するものもある。青色は気持ちを落ち着かせる効果があり駅や踏切に青色灯を設置すると自殺が84%も減ったとか。一方LEDに含まれる青色は波長が短くエネルギーが強いため網膜に炎症が起きたり、睡眠のリズムが乱れるなどの影響が出るおそれがあるかもしれないとのこと。一言で青色と言っても功罪まちまち。モノには必ず二面性があるものだ。表から見るか裏から見るかそれが問題。いや如何なる場合でも表からも裏からも同時に見定める心構えこそが求められているはずだ。