最近富士山周辺が騒がしい。例年は雪解けの5月下旬頃に現れる「農鳥」が1月末に現れた。富士宮市では昨年夏から湧水被害が頻発している。富士河口湖町では精進湖の隣に「赤池」が出現し富士六湖となった。異常現象が相次ぎ富士山噴火の前触れかと囁かれている。千葉大学大学院津久井准教授は、現在の状況が平安時代前半の9世紀に酷似していると指摘している。三宅島と大島の噴火、鳥取県西部と新潟中越と新潟と日本海中部の地震、そして東日本大震災も同じ場所で起きていた。9世紀に発生し20世紀後半に起きていないのは、もはや東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけらしい。関東でも読売新聞の見出し「首都直下型4年内70%地震活発切迫度増す」で、その後パニック的な報道が連日続いた。ところが「30年以内に98%」と「4年以内に70%」は同じ確率とのこと。緊迫感狙いの騙しのテクニックだ。地震学は未解明の科学で、試算は非常に多様な意見の一つに過ぎず数字を出すこと自体には意味がないと大木助教は言っている。地震学が八卦占いレベルを脱して科学レベルになるよう期待したい。
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