八ツ場ダム建設再開

民主党の理念「コンクリートから人へ」を象徴する八ツ場ダム中止の建設再開が決まった。子ども手当、高速道路無料化、年金改革、衆院議員の定数削減等々ことごとく政権公約の目玉は撤回されてしまった。小沢グループ等は、公約違反しては国民の支持は得られないと反対しているが、果たしてそうだろうか。自民から民主に政権交代した要因は、決して民主の政権公約の実現ではなく、体たらくな自民の利権構造の遮断にあった。自民の利権は断ち切れそうだが民主の利権が生まれつつあるのは残念だ。そもそも国民はハナから民主の公約など信じていない。民主は一刻も早く政権公約の呪縛から解放されるべきだ。政権公約がこれほどことごとく撤回された理由は、民主の政権公約が野党しか経験したことがない政党によって作成されたためだ。家庭の事情が分からない者が外から見て最適解を見い出せるはずがない。今家庭の事情を知った民主は全てをサラにして政権公約を練り直すべきだ。民主の公約不履行を質す方法は衆院解散総選挙しかない。次回の総選挙で真面な政権公約を打ち出せるかが、二大政党制が根付くかあだ花に終わるかの分水嶺にあるような気がする。