ケプラー22b

NASAは地球に似た惑星を探すために打ち上げた探査機「ケプラー」が、初めて生命存在の可能性のある惑星を見つけたと発表した。「ケプラー22b」と名付けられたこの星は半径が地球の約2.4倍、地球からの距離は約600光年。恒星の回りを290日の周期で公転。表面は地球上と似たような温度だと推定されている。恒星から近すぎず遠すぎず、水と生命が存在できる範囲を「ハビタブルゾーン(住むのに適した区域)」と呼び、惑星がこの圏内に位置するかどうかを基準に観測を進めているとのこと。NASAはハビタブルゾーンにあるとみられる惑星の候補を54個見つけ、そのうち初めて確認されたのがケプラー22b。更にケプラー22bの組成を調べるため、地上から観測しやすい位置に来る来年の夏には、天体望遠鏡を使って質量の計測を試みることになっているらしい。とうとう第二の地球が見つかるかもしれない。もしかするとケプラー22bに住んでいる宇宙人は既に地球を発見し、傷ついた地球を反面教師として「持続可能なケプラー22b運動」に取り組んでいるかもしれない。いずれにしても、夜空の星の光が無機質なものから温かみのあるものへと見え方が変わりそうだ。