ノーベル賞の情報漏れ

今年のノーベル文学賞は、又もや村上春樹の受賞は叶わずスウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏が受賞した。しかし、発表の数時間前からブックメーカーの掛け率が大幅に低下し情報漏れの疑いが指摘されている。スウェーデンの捜査当局が捜査に乗り出すかどうかの検討を始めたとのこと。ノーベル賞受賞者情報がリークすること自体は大した問題ではないと思う。誰が受賞者かを賭け事にする方が少し問題なような気がする。掛け率が大幅に下がったのには決定的な情報があったはずだ。賭けをする人はその情報の真贋を判断しなければならない。しかも世界文学に精通している知識も必要だ。競馬競輪オートに較べればお金の多寡よりも知的好奇心を擽る細やかな楽しみ事なのかもしれない。ノーベル賞の賭けで身を持ち崩す人もいまい。まあ良しとするか。