ウィキリークス

2009年オバマ米大統領初来日の際、藪中元外務事務次官が米側に対し被爆地広島を訪問することは時期尚早と伝えた事実を内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した。驚くべき内容だ。第二次世界大戦ではアメリカが勝ったため多くの日本人が戦犯として裁かれた。しかし一方アメリカは、東京大空襲、広島長崎への原爆投下により戦争に直接関係しない一般市民を大量虐殺した事実をどう考えているのだろうか。これらの行為は現行の国際基準で見れば、人類に対する犯罪者としてハーグの国際刑事裁判所で裁かれるべきものである。そのアメリカ大統領の広島訪問機運が高まっていたのに、日本の外務省が潰してしまったことになる。外務省は国民に対し明確な説明が必要だ。情報公開により一般国民が知らない国策の透明性を高める事が出来るので、国民総意の国策に改善されていく利点がある。ウィキリークスの情報公開は両刃の刃で、長所も短所もある。日本政府はウィキリークスに公開されてから慌てるのではなく、一定のルールを決めて順次情報公開していくようにすれば、政治への信頼を取り戻す一つの方法になると思うのだが。