ガラパゴス

シャープのガラパゴスはiPadに対抗できず発売から約10カ月で販売を終了することになった。理由は顧客に多様な楽しみ方を提供する形に進化しきれなかったためだ。シャープのガラパゴス命名理由は知らないが、ダーウィンの「進化論」という言葉に肖ったのか、ガラパゴス状態を目指したのかの何れかだろう。おそらく前者を目指し後者の結果となったのだろう。ガラパゴスと言えば政治の世界でも見る事が出来る。参院本会議で江口議員が野田首相に質問し「松下幸之助が提唱した無税国家論と首相の増税路線に矛盾がある。松下氏なら『野田君、首相を辞めたまえ』と眼光鋭くにらみつけている」と語ったらしい。江口は松下幸之助の秘書をした側近であり、野田の松下政経塾入塾時の面接官だったとか。30年前の赤字国債は高々数10兆円、現在は700兆円。もし幸之助が今生きていたら、果たして無税国家論など言うだろうか。寧ろ赤字国債削減に奔走しているのではないだろうか。時代が代われば状況も変わり考え方も対策も変わる。江口は30年も前のまま生きている人間のようだ。普遍的な真理ではない無税国家論を頑なに持ち出す江口はガラパゴスのイグアナそのものだと思う。