一本釣りされた浜田和幸

極めて異例なことに民主党政権に自民党議員が一本釣りされ総務政務官に起用された。職務は復興対策本部の対外関係の責任者。釣り人は菅、介添え人亀井、釣上げられた魚は浜田和幸。この一本釣りについては、民主からも自民からも非難の的だ。自民の軽量幹事長は「他人の懐に手を突っ込んでくる」と表現し不快感を露わにした。しかし真面目にこの行為を本人の立場になって考えてみた。「自民党総裁は野党としてのリーダーシップが欠けており、このままでは政治力学が機能しない。軽量幹事長は元首相不推薦とする新生化案も領袖の一言で撤回する無能ぶり。このままでは復興が進まないし自民の明日もない。一方、民主党は綱領もない右から左まで何でもアリの寄せ集め集団で、党としての統一された意見もない。首相の思いつきの独り言で動いている。周りは成す術もなくただおろおろするばかりの状態で、この難局を乗り切れる人材もほとんどいない。民主に鞍替えしても違和感はない。千年に一度のチャンスである復興に、政治家としての命を懸けてみよう」おそらくこんなところだろう。民主と自民の違いは、小学校の運動会の赤帽と白帽程度の違いだ。白帽の仲間が赤帽に変われば小学生だってアイツと蔑む。しかし年が変わったりクラス替えがあれば赤でも白でもかまわない、自分が今まで赤だったのか白だったのかも忘れてしまう。今の政治は小学校生レベルだ。これを契機にクラス替えが始まることを期待したい。