ラトビアとギリシャ

日経によると、中・東欧の金融危機が収束に向かいだしたとのこと。2009年に資産バルブが崩壊し信用不安に直面したラトビアが3年ぶりに国債を発行し、年内にEUとIMFの支援を卒業するらしい。ハンガリーは昨年卒業し、ルーマニアは来年卒業の見通し。ラトビアの回復要因は、超緊縮財政策による財政赤字削減と景気回復。ラトビアのドムブロフスキス首相は「皆が助言した通貨切り下げは短期的な効果しかないと判断し、賃金・物価などの構造調整に取り組んだのが正解だった」と言っている。ギリシャ国民は東欧を見習うべきだ。今のまま既得権にしがみ付いていると財政再建の痛さよりもはるかにひどい地獄に陥ることになる。ギリシャがデフォルトすると世界経済が大打撃を受けることになる。するとギリシャ国民は全世界から蔑視の集中砲火を浴び地球上での居場所がなくなることになる。また、ドムブロフスキス首相は「政権崩壊を心配するよりも、危機に果敢に対処しようとする政府を持つことの方がはるかに重要だ」とも言っている。この言葉を次期首相に届けたい。