レディー・ガガ

いま世界で最も有名なエンターテナーであるレディー・ガガが、大震災の復興支援イベント出演のため来日した。記者会見では「義援金を集めることも大切だけど、日本は安全だと世界に知らせることがとても重要だと思う」と語り、ルース駐日米国大使や溝畑宏観光庁長官から絶賛された。収益金の全額は赤十字社を通じて寄付される。有名人のチャリティーは、アメリカと日本では基本精神が大きく異なる。アメリカでは有名人はノーギャラが基本で、日本ではギャラをとるのが一般的。アメリカでは公演収益と募金と出演料が寄付対象で、日本では募金がメインで収益の一部が付け足されるに過ぎない。日本方式のチャリティーを「チャリティー」と呼ぶのは間違いで、「日給手当付き募金活動」と呼ぶべきだ。日本にはもっとひどい義援金活動もある。民主党大島九州男参院議員の「東日本大震災復興・支援する集い」と銘打った政治資金パーティーだ。パーティー券は1枚1万円で、総収入は約350万円だった。収入の約7割が経費で、義援金に充てるのは約40万円、残りの約70万円は政治資金にするという。しかも選挙区内への寄付が公選法に抵触することも知らず総務省から指摘され、急遽預かり金としてパーティ責任者名で寄付することに変更した。まさに震災便乗政治資金集めパーティだ。大島はレディー・ガガの爪の垢を煎じて飲むべきだ。いやレディー・ガガの爪の垢は時価が高すぎて、コスイ政治家には購入不可能かも知れない。