早い梅雨入り

気象庁が関東甲信と東海地方での梅雨入りを発表した。関東甲信では統計開始以来2番目に早い梅雨入りだそうだ。因みに1番早かったのは48年前の1963年5月6日で、この年は初の日米間の衛星中継実験が行われ、最初に飛び込んできたニュースが衝撃的なケネディ大統領暗殺事件であり記憶に残る年であった。「梅雨」の語源は、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説や、この時期は湿度が高くカビが生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、この時期は「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという諸説がある。また、旧暦で5月頃であることに由来する五月雨(さみだれ)という別名もある。「五月雨」の語が転じて、梅雨時の雨のように物事が長くだらだらと続くことを「五月雨式」と言うようになった。大震災の復旧復興がだらだらと五月雨式にならないよう、政治についても早期の梅雨明けを望みたい。