形だけの復興庁

福島第一原発の放射性物質を除去する設備ALPSの配管の洗浄中、作業員2人が防護服の上から放射性物質を含む廃液を浴び入院した。ところが、土屋品子復興相は衆院予算委で「報道で知った」と述べた。岸田首相は秘書官から事案の報告を受け、西村経産相は報告を受け東電に対し安全確保に万全を期すよう指導した。でも、復興相はツンボ桟敷だったのだ。要するに、もはや閣内では復興庁は不要の存在となっているのだ。形だけの復興庁であるのならば無くした方が良い。一方で、形だけの復興庁で土屋復興相は、日々何をしているのだろうか。少なくとも形だけの状況にあるのであれば、復興相は復興庁の存在価値を高めるため、人一倍の努力が必要であったはずだ。「報道で知った」という事実が、何の努力もしていなかったことを物語っている。岸田の人選の誤りとも言える。