ピンクとオーロラの違い

元旦の全日本実業団対抗駅伝に続き、今日は箱根駅伝だ。新記録更新が相次いだ。目立ったのは、ピンクの靴と、薄いブルーとオレンジのコンビネーションで左右不対称のオーロラという靴だ。共にナイキのヴェイパー ネクスト%という製品。ナイキの厚底が駅伝界を席巻した。設楽悠太選手が2018年東京マラソンで日本記録を更新して以来、マラソン界の常識を覆した革命的シューズと言われている。ヴェイパーのポイントは、ソールにカーボンプレートが内蔵されていること。カーボンプレートの反発を利用するので、衝撃が吸収され、疲労感が軽減され、重心移動する走法に適しているという。これまでの硬いソールは、アスファルトをガリッとつかんで蹴り上げることでスピードを出す、という走り方だった。足に負担がかかる。まさに「陸王」の時代だった。それが進化しヴェイパーになったのだ。更にピンクとオーロラの違いにも差別があるようだ。今やピンクは市販品で、オーロラは試作品。オーロラはナイキが有力チームに支給するが、ピンクは支給されないチームが個人で購入するという。靴の色を見れば実力が推定出来る。ナイキ恐るべし。