トランプ、民進そして自民

一昨日はTrumpのスペルミスunpresidentialを、昨日は民進党のゆるキャラを嘲り笑った。今日は自民党の出番だ。先日プーチン大統領が来日した。日本側は北方四島の返還を重視したが、ロシアは経済協力を主張。一見折り合いは無いものの、新しい枠組みでと言う安倍首相の主張は一歩前進だと思っている。でも問題は、閣議後の麻生財務相の発言だ。日ロ首脳が合意した北方四島での共同経済活動について「基本的に北方四島はロシアの主権下にある。その主権下にある四島に特別な制度を作ることに合意した」と発言した。でも、日本は今まで、第2次世界大戦で、我が国の領土である北方四島をソ連に取られたと主張してきた。戦争が終わり平和条約も結ぶのだから、北方四島を返してくれということだ。主権下にあるのではなく、実効支配されているということだ。「主権下」と「支配下」では、意味が180度違う。「主権下」はロシアの見解で「支配下」は日本の言い分。だが、麻生財務相は「主権下」と言った。この問題は、嘗て麻生が「未曾有」を「「みぞゆう」と言ったレベルの問題では済まされない。頭の弱い大臣が言い間違えることは良くあることだ。マスコミのように一々取り上げることはない。でも、今回の発言間違いの問題は、単なる言い間違えの問題ではなく、認識とか思想の問題といえる。一国の財務相が基本的問題すらを理解していないということが、最大の問題だと思う。