ゆとり教育の次に来るもの

全国学力テストの結果発表によると、平均正答率の都道府県上位と下位の差が縮まった。都道府県別に較べることが良いとは思わないが、最下位だった沖縄県が平均以上に向上したことは素晴らしいことだと思う。高知県は、独自のテストを実施したり、毎年上位に入る福井県に教員を派遣するなどの努力をしたようだ。福井県では、教員1人が中1から中3までの3年間を連続で担当するタテ持ちという独自の制度を導入した。それにより3年間を計画的に教え、授業の質を上げた。沖縄県も上位の常連の秋田県と教員の人事交流を続けているとのこと。ようやく、ゆとり教育からの脱出口が見えてきたようだ。子供は生まれつき頭が悪い訳ではない。教え方一つでいくらでも伸びる潜在能力を持っている。文科省や教員たちも、やっとその事に気付いたようだ。教育方法は、詰め込み教育からゆとり教育になり、反省を踏まえ従来の教育に戻りつつある。そして、その先にはアクティブ・ラーニングがある。だが、未だにアクティブ・ラーニングを指導出来る教員は数少ないのが現状だ。アクティブ・ラーニングの指導者は全国を駆け回りその技術を広め、教わる者は指導者を求めその技術を吸収し各自の授業に生かし、日本の教育の質を上げてほしいものだと思う。