原発3倍に賛同したのは誰だ

国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議COP28で、米政府が2050年までに世界全体の原子力発電の設備容量を3倍にすることを目指す宣言に、日本を含む21カ国が賛同したと発表した。きいてないよ~。一体日本の誰が賛同したのだろう。経産省は「この宣言をもって国内の原発を増やすという話にはならない」と語っている。どうやら岸田の独断発言らしい。日本はアンモニアや水素を化石燃料と燃やす技術をAZECの下で東南アジアで普及させることを想定している。これをCANが「化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を遅らせる」と批判し、日本に化石賞を授与した。化石賞とは、地球温暖化対策に後ろ向きだったり、交渉の進展を妨げたりした国などに贈られる賞だ。恐らく岸田はこれを受け刹那的に原発3倍に賛同してしまったのだろう。岸田は、これまでに世論を無視して原発の60年超運転を可能にしたりして、原発回帰の方針に転じてきた。一方原子力規制委員会も、いまや政府の言いなりで、安全の歯止めにはなっていない。このまま進めば、第2の原発事故が起きるのは必然だ。岸田の暴走を野放しにしてはならない。