アリバイ作り

昨日は大阪を震度6弱の大地震が襲った。そして今夜はロシアW杯対コロンビア戦が予定されている。マスコミは地震被害とサッカー特集一色だ。こんな折突然、加計理事長の緊急記者会見が開かれた。1年以上も雲隠れして、国会審議を停滞させ、国会招致にも応じなかったのに、突如緊急会見をすると言い出した。しかし会見の連絡をしたのは2時間前で、会見に出席を認めたのは岡山の記者クラブ加盟社のみ。これでは、今まで加計問題を追ていた記者も、文科省担当記者も、獣医学部が開設された愛媛県内の記者も会見に出られない。会見内容は「問題とされる日時に自分が安倍首相と会ったことは、記憶も記録もありません」だけ。20分間が過ぎると、学園業務があるとの理由で一方的に質疑打ち切り。あれ程世間を騒がせた事件なのに、余りにも一方的過ぎる。会見の狙いは「加計理事長は会見をした」というアリバイ作りそのものだ。さて、このタイミングでの会見は誰が設定したのだろうか。1年以上も雲隠れしていた加計理事長が、自主的に設定するのは不自然だ。政治的な意味合いを考慮すれば、内閣府の入れ知恵とみるのが妥当。このアリバイ作りで状況証拠は真っ黒になった。結局この事件は、刑事訴訟法第336条「被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない」という推定無罪で逃げ切られてしまうのか。