米国はバイオレンス大国

世界で最も「安全で平和な国」と「女性にとって危険な国」の今年のランキングが発表された。「世界で最も安全で平和な国」は世界的シンクタンクの経済平和研究所が調査した。163の国と地域について、「安全面」(犯罪率、暴力犯罪の数、政治テロなど)、「内戦・戦争」(内戦・戦争の有無、隣国関係など)、「軍事化の度合い」(軍事支出、核兵器などの武力、軍従事者の割合など)の3つの面から平和の状態を測定。その結果、アイスランドが11年連続1位で、上位のほとんどは欧米諸国だった。ベスト10入りは、アジアではシンガポールの8位と日本の9位。「日本は世界一安全な国」という神話は、日本の誰かがでっち上げた作り話であることが分かった。一方「女性にとって世界で最も危険な国」の10カ国がトムソン・ロイター財団によって発表された。調査対象は、国連加盟国193カ国。「医療」、「経済面での差別」、「文化や伝統」、「性的暴力」、「非性的暴力」、「人身売買」の6つの要素について最も危険だと思う5カ国を、専門家約550人に挙げてもらった集約結果だ。女性にとって世界で最も危険な国はインド。10カ国のうち殆んどはアフリカや中東、西アジアに集中したが、欧米で唯一、先進国の米国が10位に入った。米国は「性的暴力」で3位、「非性的暴力」で6位だから、世界のバイオレンス後進国と言えそうだ。そう言えば、政治の世界でも米国のバイオレンスは飛び抜けている。