数十万人を救う人

数年前に毒性の強いH5N1型鳥インフルエンザによるパンデミック発生の恐れがあることが騒がれたことがある。マスコミでも毎日のように報道されていたし、発生したことを想定したドラマも放送されていた。このH5N1型がパンデミックになれば、日本では数十万人の死者が出ると推計されている。まさに嘗て世界中で流行し多くの死者を出したペストやコレラやスペイン風邪に匹敵する被害が予測されている。幸いに今まで日本ではH5N1型の発症例はない。ところが、藤田保健衛生大の調査で、H5N1型ウイルスに作用する抗体を体内に持っている人が見つかったとのこと。抗体があればワクチンを作ることが出来る。通常ワクチンを作るには、H5N1型が発生してから、その株をもとに開発するので半年はかかると言われている。その半年を前倒し出来る。ラッキーな発見だったと思う。この抗体を持っている人は極めて貴重だ。この人が数十万人の日本人の命を救うことになるかもしれない。是非とも開発の進展を願いたい。