民主の喪主選びとマニフェスト

民主党代表選に細野が出馬しないことを表明した。出馬要請の狙いは次期衆院選の顔だが、細野が代表になろうと民主が大惨敗することは確実だから賢明な判断と言える。細野には原発事故処理に専念することが将来に繋がるはずだ。衆院解散の期限は来年8月だから、参院の7月に合わせ7月衆参同時選挙になるだろう。民主の天下は長くてあと1年。日替わり首相はもうやめた方が良い。来年7月まで野田が首相を務め、民主党解体の喪主になればよい。前原が野田継続を支持したのは、喪主役や負け戦の大将にはなりたくなかったためだろう。民主という泥船から蜘蛛の子を散らすように沢山のネズミが去っていく。政策本位ではなく頭数合わせの政党だから当然の帰結と言える。政策もないのに次期衆院選のマニフェスト素案が発表された。年金を議論する、原発政策には触れない、TPP参加不参加は表明しない、消費増税は記載なし。全く方向性も内容もない投げ遣りなマニフェストだ。民主のマニフェストは「書いたことはやらない、書かれていないことはやる」というマニフェストだから、次期衆院選のマニフェストは「ない」ことがベストの公約になる。それでも敢えてマニフェストを作りたいのであれば、マニフェストとかアジェンダとか公約とか言わずに「マニウケルナ」とか「なあーんちゃってマニフェスト」と改名した方が実態に合っている。