女性宮家

宮内庁長官が野田首相に女性宮家創設を進言し再び話題になっている。天皇の男系継承である万世一系は、日本書紀が正しいとすれば紀元前660年に即位した神武天皇を初代とし2600年以上も続いている。歴史学上では507年に即位した第26代継体天皇からの皇室系譜は信憑性が高く少なくとも1500年以上であることは間違いない。現存する世界の王朝の中で日本の皇室が最長の歴史を有している。皇位継承資格者の不足問題の解決には、旧皇族の皇籍復帰などによって男系継承を維持すべきとする論と、皇位継承原理を改変して女系天皇を容認すべきとする論がある。女性宮家を創設するということは、男系継承を絶って異なる王朝に引き継ぐということだ。1500年以上の歴史ある万世一系を、現在の宮家に男子が少ないからという理由だけで絶ってしまってよいものだろうか。万世一系を続ける方法はある。終戦後GHQにより皇籍を離脱させられた男子を皇籍復帰させればよい。信用は得るのに長時間を要すが失うのは瞬時だ。伝統は信用と似ている。伝統を維持することは難しいが絶ち切ることは簡単だ。伝統を維持することこそ、日本が世界から信用されることにもつながるはずだ。女性宮家創設反対。