G8サミット:菅首相の大失敗

今回のG8の主要議題は、原発、中東民主化と欧州債務問題だ。菅は中東民主化と欧州債務問題には一言も発言しなかった。元々菅は国際問題や経済は考えていないし能力もない。へたな意見で失笑を買うよりは無言で通したことが正解であった。しかし折角フランスの配慮で、異例の冒頭発言の機会を与えられたのに大きなヘマをした。全世界で建設中計画中の原発は160基以上あり増設の勢いは止まっていない。フランスや米国は今後も原発を推進しようとしている。G8が望んでいるものは原発の安全化だ。原発の大事故を起こした日本に今期待していることは、事故の早期解決と原因検証と情報開示により、今回の大震災クラスの災害が発生しても原発は安全だといえる対策作りと安全宣言だ。菅が原発事故対策を安全宣言出来るまで責任を持って行うと言っていれば少しは信頼されたかもしれない。それなのに、目標の裏付けもない自然エネルギーを20年代に20%を目指すと表明したので、各国首脳は開いた口が塞がらず言及なし。各国首脳は、菅は首相としての資質もないしKYだと呟いたにちがいない。原発事故への対応遅れ、情報隠蔽、情報管理の杜撰さで元々日本政府は世界からの信頼を失っていたが、菅発言で日本への不信感は更に増大し決定的なものになってしまった。結局サミットまでに退陣すべきと言っていた西岡参院議長の意見は正しかった。