左利き

左利きにしか判らない世界観がある。自分は生まれたときから左利きだった。子供の頃は少年野球が全盛期で、BEARSというチームに入れさせてもらった。野球は左、しかし左利きのグローブは右利きの5割増しの値段、しかも品薄で選択の余地なし。この時、決心した。こんな不合理なことがあるか、これからは全部右でやるぞと。それからは、玉投げ、ビー玉、ボーリング以外は右利きに徹した。親の強制的な矯正による右手による文字書きも含め。今では、卓球もテニスも右でやっている。損したと思う、このスポーツは左右の区別がない、しかも、左利きは有利なのに。左利きは、左利きの世界でBESTを尽くせば、もっと違う世界が拓けていたかもしれない。しかし、右往左往するこれが人生だ。少し残念。