アイスバケツチャレンジ

子供の頃に「幸福の絵葉書」が流行ったことがあった。自分にも来た。「これは幸福の絵葉書です。貴方がこれと同じ文面で絵葉書を3日以内に3人のひとに出せば、貴方は幸福になります」というような事が書いてあり、すぐ3枚出したことがある。後で兄から「単に悪ふざけに加担しただけだ」と怒られ、後悔したことがある。そんなことを思い出させたのが、今流行りの「アイスバケツチャレンジ」だ。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度をあげるための活動で、24時間以内に氷水を頭からかぶり動画を公開するか、100ドルをALS協会に寄付するかを選択する。そして、次の3人を指名してメッセージを回すという仕組みだ。ベゾスやゲイツなどのそうそうたる富豪たちがチャレンジし盛り上がりを見せている。ALSの認知度も高まり、寄付金も想定以上に集まっているようだ。参加者はネズミ講式に増えていくので、IT長者から始まり、米国元大統領、著名な経営者、有名スポーツ選手そしてお笑いタレントまで広がっている。面白いことに同じ氷水を被っても、その人物次第で評価は変わってくる。これ以上広がるとALSとチャレンジが遊離してしまいそうだ。そろそろ打ち切りにした方が良い。難病援助活動を定着させるには、新展開を図る時期に来ていると思う。